2023年5月11日 午前2時(日本時間)、Google I/O 2023の基調講演内で発表された、Google Pixel Tablet。私の所にも届きましたので、簡単に開封直後レビューを行っていきます。いわゆる"ファーストインプレッション"というやつです。
概要のおさらい
Google Pixel Tabletは、Androidを搭載した約11インチ(10.95インチ)のタブレット。Googleから発表されたタブレット製品としては、2015年に発売されたPixel Cという製品以来、ざっくり8年ぶりの登場になります。価格は、直販サイトであるGoogle Storeにて79,800円~。詳細なスペックが知りたい方は、以下を参照してください。
スペック一覧
開封
今回私が購入したのは128GBモデル、カラーはPorcelainを選択しました。
Pixel Tabletの製品箱 |
↑製品の箱はこんな感じ。かっこいいです。
開封したら本体が出てきました |
↑開封して最初にお目見えしたのはタブレット本体でした。
下の入れ物の中に補償内容の説明と、スタートガイドが同梱 |
↑付属品として、保証書とスタートガイド、あとは充電用のスタンドと充電器が付属していました。
指紋認証に対応
初期設定を進めていくと、指紋認証をセットアップする画面が現れる |
専用のアニメーションもついている。 |
↑Pixel Tabletは指紋認証に対応しています。専用のアニメーションもいい感じ。
認証には結構時間をかける感じでした。画面を横にしている場合でも、縦にしている場合でも、どこに電源ボタン(指紋認証を行う場所)があるかを表示してくれるのはいいですね。
大画面UIについて
発表の際にも話題になっていた、大画面UIへの最適化。Google謹製アプリの対応はもちろんバッチリなのですが、サードパーティのアプリはまだ対応しきれていない様子。対応していない場合は、横向きだと小さい縦向きのアプリのような表示になります。単体でも左右どちらかに寄せることができるので、極端に使いづらいこともないとは思いますが、しばらくは大画面のメリットを享受しづらいかもしれません。
また、左右に画面を分割して2つのアプリを並行して使うことができるのも便利。例えば、Wordを立ち上げながら、隣でChromeを起動して調べながら文章を打ち込むということもできます。
アプリを二分割で使うことができる |
設定アプリ画面もバッチリ最適化が施されている。 |
純正の電卓アプリは、横画面では常に履歴が出るように。 |
大画面対応がまだのアプリは、スマートフォン向けの表示サイズで表示される。 |
ハブモードについて
ハブモードについては、非常に使い勝手が良いです。ドッグの接続位置は多少低いため、最初は慣れが必要ですが、慣れてしまえばあとは簡単。持ち歩いていたディスプレイが、一瞬でスマートディスプレイへと変貌するのはなかなか面白いですし、便利だと気付かされます。
最初にドッグに接続した際には、Nest Hubなどのそれと同じように、家に追加する画面が自動的にポップアップします。「スマートホームのハブとして使ってね」と念押しせんとばかりに出てくるので、嫌でもその機能を認識できます。
また、Pixel Tabletの場合、接続に物理接点を用いているため、無線接続のドッグ等に比べて音声やモードの切り替えがかなりシームレスに行えます。これはなかなか高評価ポイント。今まで見ていた動画を止めることなくどこでも持ち運べるのは画期的です。Nintendo Switchが出た時のあのワクワク感に近いかもしれません。
初めてドッグ(ホルダー)に接続されると、設定用のポップアップが自動で表示される。 |
ハブモードはハブモードで設定画面が存在。 |
ドッグ(ホルダー)に接続している場合、デフォルトでバッテリー保護機能がオンになり、 90%で充電が止まるようになっている。 |
キャストについて
動画や音楽のキャストも試してみました。Pixel TabletはChromecastを搭載しているので、対応しているサービスであれば無線で共有が可能になっています。Nest Hubでは再生に対応していなかったPrime Videoも問題なく再生できることを確認しました。
Amazon Prime Videoも問題なくキャストすることができた。 |
キャストした状態であれば、再生しているデバイス以外でもコントロールをすることが可能になります。これはNest Hubからの機能をそのまま引き継いでいる形ですね。
現時点での気になるポイント
軽く触った程度ではありますが、現時点でのマイナスポイントはすでにいくつかあります。
まずはやはり、大画面最適化の進んだアプリケーションが少ない点。こればっかりはリリース直後なのでどうしようもないのですが、大手のアプリケーションにはぜひ対応して欲しいところです。現状ではLINEもAndroidスマートフォンと同じ括りになってしまっているので、個人的にはそこを早く修正して欲しいところ。
次に気になる点として、音声認識について。これは長期的に使ってみないと分かりませんが、Nest Hubは少し離れた場所からでも音声を認識してくれました。Pixel Tabletでも同じように使えるかどうか、しばらく使って試してみたいと思います。
まとめ
ドッグ(ホルダー)に繋がると真価を発揮する。 |
Pixelブランドとして初となったPixel Tablet。単体で使う分には普通のタブレットですが、ドッグに接続することでかなり化ける印象があります。タブレットだけの用途で買うには勿体無いと思いますし、だからこそドッグを最初から同梱していたのだろうな、とも思います。むしろ、ドッグについた状態が「完全体」とも言えるかもしれません。
別売りのペンやキーボード、それから発送遅延が発生している純正ケースと、外で使うための道具も揃えて、外でも使ってみようと思います。折角、GoodNotesのAndroidタブレット版(現時点ではアーリーアクセス版)がリリースされているので、これを使わない手はありません。
スマートホームのハブとタブレットの両面の性質を持つデバイスですので、両方の視点から長期レビューをお届けできるよう、しばらく使い倒していこうと思います。
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